コース

今となっては、なかなか食べることが困難になった牛ユッケ。もも肉であるシンタマのカメノコウと呼ばれる部分を塊のまま炙り、火入れをした部分を丁寧に剥いてから作りました。お好みで、たまご、薬味と和えてお召し上がりください。直後にご用意する、ほかほかのコシヒカリにユッケを載せて頂き、2～3分お待ち頂きますと、ユッケのタレと脂、肉汁がごはんに染み込んだおいしいユッケ丼をお楽しみ頂けます。

見慣れているようで実は大変な希少部位です。なぜならタンは牛一頭に対して1本。重量にしても3㎏に満たない程度。これは牛全体の1パーセントにも足りません。通常、高級焼肉店や人気焼肉店でも、ホルスタイン等の国産牛や外国産輸入牛で提供するお店がほとんどです。当店ではそんな希少部位中の希少部位の黒毛和牛タンをタン元、タン中、タン先とまるごと贅沢に、それぞれの味、食感の違いをお楽しみ頂けるよう、カットを変えてご提供させて頂きます。

松阪牛のヒレ肉部分の中でも中央部分で脂肪が少なく、赤身でありながら柔らかく非常に肉質に優れている部分です。牛肉の最上級部位と呼ばれ基本的にはステーキとして食べられる事が多いです。当店ではそんなシャトーブリアンを極厚のステーキカットでお出しします。お客様がおみえになる2時間前から常温に戻しておりますが、それでも中までは火が入りきりません。思い切って焼き目をつけて頂いた後に一度お預かりし、ホイルに包んで余熱調理ののち、最高の焼き加減でご提供させて頂きます。

後半戦のお肉。塩ものはザブトン、ハラミ、サガリの3種類です。どれも焼肉では主役級のお肉達です。

「ザブトン」牛の首に近い部分である肩ロースの中でも最も柔らかくきれいなサシが入っている部分です。当店では常温に戻してから提供させて頂きますので見た目のサシっ気とは裏腹に思いのほか、あっさり召し上がって頂けます。柔らかい部分なので贅沢に厚切りでお出しします。

「ハラミ」牛の横隔膜の中で体側にある帯と呼ばれる部分です。脂のノリが良く、旨味が強い部分です。サッと炙って召し上がれるよう薄切りで提供させて頂きます。

「サガリ」牛の横隔膜の中で肋骨に近い部分です。横隔膜にぶら下がっている見た目からサガリと呼ばれています。肉質が柔らかくハラミに比べると少しあっさりした味です。サガリの肉肉しさを最大限にお楽しみ頂けるよう、塊でカットし提供させて頂きます。焼きあがったら塊のままワイルドにかぶりつきサガリという部位を口全体でお楽しみください。

牛の後ろ足にある、シンタマと呼ばれるモモ肉の中でも最も柔らかい部分です。シンタマが一頭につき10㎏程度取れるのに対し、その中から1～2㎏しか取れない希少価値の高い部位でもあります。職人の技術と素材の融合をお楽しみ頂ける様に店主こだわりの極薄切りで提供させて頂きます。まるですき焼きのような甘い割り下風のタレであえてありますので、焼きあがりましたらそのままお召し上がりください。

コースの〆は卵かけごはんです。ほかほかのコシヒカリの上には、コースの始めに召し上がって頂いたユッケを作るときに火入れをした部分が乗っています。シンタマのカメノコウという部位で赤身が強くお肉にもしっかり味がある部分です。溶いた卵をご飯にかけたら本日の焼肉の〆に思い切りかきこんじゃってください。